こんにちは、管理人のみしぇるです。
今回は脳神経外科医の菅原道仁さんが書かれた「なぜ、脳はそれを嫌がるのか?」(2018年著)を紹介します。

ダイエットしたいのにモチベーションが保てない

新しいことを始めてもすぐ飽きてしまう
普段暮らしていると、「モチベーションが維持できない」「すぐ飽きてしまう」「なんでも先延ばしにしてしまう」「選ぶ(決断する)ことが苦手だ」「新しい挑戦はできればしたくない」など、頭では分かっていてもできないことってありますよね。
私は「飽きっぽい」ことがずっと悩みでした。
ちょっとハマっても、すぐ興味が次に移ってしまいます。
そのため長くやっている趣味や好きなことを思いつきません(泣)
母は手芸が趣味で、子育て中もずっと何かを制作していて、おばあちゃんになった今も日々何かを制作しています。
とてもうらやましいです!!
じゃあ、どうしたら「飽きずに続けら」れたり、何かを「決断し」たり、「新しいことにすぐ取りかかれる」のでしょうか?
この記事はこんな人に向いています。
・飽きっぽいことで悩んでいる人
・モチベーションの維持に悩んでいる人
・やる気が起きなくて悩んでいる人
・先延ばしすることに悩んでいる人
では早速見ていきましょう。
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目次紹介
- 序章 脳がそれを拒否する理由
- 第一章 ドーパミンこそが行動を決める!
- 第二章 すぐやる
- 第三章 こまめに、早めにやる
- 第四章 続ける
- 第五章 決める、選ぶ
- 第六章 挑戦する
- 第七章 怒らない
- あとがき
この本のメインテーマ

この本が最も伝えたいこと。
それは「脳の性質を知って、自分ではどうしようもできなかった悩みを肯定し、人生を実りあるものにしていこう」ということです。
私たちの悩みの多くは、実は脳の性質に反することをしようとしている、あるいはやらなくてはいけないから生まれています。
脳の性質を知れば悩みの対処法が分かり、不必要に自分を責めて落ち込んだりすることがなくなります。
この本は、「なんで自分は〇〇できないんだ~!」と落ち込んでしまう人を助ける内容になっています。
\目を使いたくない方にオススメ!「耳で聴く本」/
なぜ脳は思った通りに動いてくれないのか?

脳の正体、それは「働き者でも一途でもない、省エネ志向の臓器」なのです。
人に置き換えると、できるだけラクして仕事をしたがり、同じことが続くと慣れてきて飽きちゃう。
動くとエネルギー使うからできるだけ働きたくないと思う人。
そういう中身の人が、脳なのです…(悲)
じゃあ、どうしたらそんな脳を自分の思ったように動かすことができるのでしょうか。
そのためには、それなりのご褒美が必要になってきます。
脳にやる気を!ドーパミンを出す方法

脳にご褒美ってどうやってあげるの?
脳は快楽物質の「ドーパミン」が大好きです。
脳が何度もドーパミンを出したがるのは、ドーパミンに依存性があるから。
「ドーパミンが出ると心地よい状態になる。そして脳は『またその状態になりたい』と思い、脳の中でその行動にまつわる部位の動きを活性化させようとする。」
本文より
つまり、脳をコントロールするためには、脳にドーパミンというご褒美を与えてあげればよいのです。
では、どうすれば脳にご褒美のドーパミンをあげられるのでしょうか。
魔法の言葉(暗示)をかける
ラクが大好きな脳に、自分がやりたいことは簡単にできるものだと思わせる必要があります。
とても達成できないと思われる目標に、脳はやる気を持てません。
なので、あなたが何かやろうと思ったとき、「簡単にできる」と声に出して言うようにします。
その時の注意点は、目標は「小さい」こと。
そして、「何度も言う」ことです。
上で書いたように脳は怠け者なので、何度も声をかけてやらないとすぐ忘れようとするのです。
スモールステップに分ける
小さな目標でも達成すると脳はドーパミンを出します。
なので大きな目標を達成したいときには、それを実現するために必要なことを、できるだけ小さくすることが重要です。
小さい目標 → やる → できる → ドーパミン出る → またやりたい!
ドーパミンを出す回数を多くすれば、脳が勝手にハマるシステムを作り出すことができるというわけです。
(スモールステップのススメはこちらの記事でも紹介しています↓)
ドーパミンを活かす!できる自分になる方法 4選

ドーパミンを出せばどんな行動ができるようになるの?
ここからは、本書の中からドーパミンを活かしてお悩み行動を解決する方法を4つご紹介します。
「すぐやる!」を叶える
「すぐやる!」ができない時は、自分の目標が完璧すぎないか、量が多すぎないか確認しましょう。
例えば仕事の資料を作るとき、「誰にも突っ込まれない完璧な資料を作る!」とか、資格の勉強などでも、「今日は30ページやる!」など、取りかかるのに心理的ハードルが高いと感じる目標は、脳からやる気を奪います。
とにかく目標は小さく、低く設定し、心理的ハードルを低くしてあげます。
すると、とりかかりやすくなり、すぐに行動に移すことができます。
そして達成感を得て、さらにドーパミンが出てどんどんやる気が湧いてきます。
「飽きっぽい」を変える
飽きてしまって続けられないというときは、「ゲーム」化してみましょう。
例えば、制限時間を設けてみたり、達成度を可視化してみたり、目標が達成できたときの報酬を設定するなど、です。
仕事でも、ダイエットでも、節約でも、勉強でも、何か続けたいと思ったときは、ゲームのような遊びを取り入れてみると続けやすくなります。
ちなみに、脳が飽きてしまうのは、「刺激にすぐに慣れる」という性質が原因です。
なぜ、脳が「すぐ慣れる」かと言えば、「慣れる」ことによって使うエネルギー量を減らすことができるからです。
さすが節約志向の臓器ですね。
「決められない」をなくす
何かを選んで決めることは、脳にとってエネルギーを使う仕事です。
なので一番簡単な方法としては、選ばなくてはいけない「選択肢を減らす」ことが大切です。
たくさんの中からベストなものを!と欲ばって、あれもこれも検討しているうちに脳は疲れてきてしまいます。
また、選択するときも「最高の決断」や「ミスのない決断」など心理的ハードルが高い目標を掲げないようにしましょう。
なぜなら、脳が決断することを負担に感じるようになってしまうからです。
「少ない選択肢」から「ほどほどの決断」をし、「決断できた!」と感じることを繰り返すうちに、どんどん決断できるようになっていきます。
「挑戦できない」を変える
脳は過去に成功したことがないものに、積極的に挑戦しようと思いません。
なので、ここでも小さな成功体験を繰り返す方法をやってみましょう。
・いつもとは違う道で職場や学校に行ってみる、あるいは家に帰ってみる。
・いつもとは違うお店で食事をしてみる
・いつもとは違うメニューを試してみる
などなど、ちょっとした挑戦を繰り返し、「できた!」を体験するうちに脳が挑戦を怖がらなくなっていきます。
まとめ

脳神経外科医の菅原道仁さんが書かれた「なぜ、脳はそれを嫌がるのか?」を紹介しました。
本書から、脳は「怠け者で節約志向の臓器」、そんな脳を自分の思ったように動いてもらう方法を取り上げました。
「なんで自分は続かないんだ…」「どうして自分は決められないんだ…」などで悩んでいたことが脳の性質由来のものだったということが分かりました。
脳の性質は知っていると仕事や勉強、家事や趣味などいろんなところで使えるので、詳しく知りたい方はぜひ本書を読んでみて下さいね。
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編集後記

「脳」という字と「悩」むという字は良く似ている笑
「なんで私ってこんなに飽きっぽいの?」と悩んでいましたが、まさかそれが脳の「慣れる」性質のためだったと知って驚きました!
悩むだけ時間のムダでしたね(笑)
この脳の性質を子どものときに知っていれば、もっと違う人生を送れたような気がします。
(もっと挑戦したり、もっと勉強できた気がする…。)
なんて後ろ向きなことを言っていても時間は巻き戻せないし、1円も得しないので脳のエネルギーを節約するためにもこんなことを考えるのは止めなきゃですね(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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