【読書日記】NOを言える人になる

本紹介
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こんにちは、管理人のみしぇるです。

今回は心療内科医の鈴木裕介さんが書かれた「NOを言える人になる」(2020年著)を紹介します。

SNSで他の人の映えた投稿を見ては辛くなる

人に合わせてばかりで疲れちゃう…

SNSなどで他人の幸せそうでキラキラした生活や仕事ぶりを見て、地味な自分の生活と比べてつらくなることはありませんか?

私も今までにmixi、Facebook、Line、Instagram、Twitterをやっています。

確かにSNSは欲しい情報・有益な情報がたくさん手に入り、とても便利です。

一方で、他人(友達含む)のキラキラして、おしゃれで、かっこよくて、成功していて、幸せそうな様子をバンバン目の当たりにし、地味で特技もなく普通な生活を送っている自分と比較してしまい落ち込むこともよくあります・・・。

また、日常生活でも協調性や和を大事にするあまり、人に合わせすぎたり、断ることができずだんだん心が疲れてきてしまうこともありませんか?

どうしたらSNSにおいても、現実の人間関係においても心が波立つことなく、健康で平和に保てるのでしょうか?

この記事はこんな人に向いています。

・他人のイケてる生活や様子に悩まされてしまう。
・世間や他人の意見を自分の考えよりも優先してしまう。
・他人と比較して落ち込んでしまう。

では早速見ていきましょう。

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目次紹介

  • はじめに
  • 人間関係の基本編
  • 職場の人間関係編
  • 時間とエネルギーの再分配編
  • NOを言う勇気と自己肯定感編
  • ハピネスの上げ方編

本書のメインテーマ

この本が最も伝えたいこと。

それは「自分の人生に心から納得し、全力でコミットして幸せに生きよう」ということです。

「社会が豊かになり、命の危険がないことが当たり前になってくると、『生きること』それ自体の意味を見つけることは難しくなる。」と著者は言っています。

特にSNSが発達した現代では、「他人の幸せそうな『物語』がSNSなどで流れてくるようになり、みんな自分の人生の物語を疑う機会が増えた。偶然目にしてしまった情報や、誰かのちょっとした一言をきっかけに、それまで全力でコミットできていた物語に、全くハマれなくなってしまうこともあるでしょう」と書かれています。

他人と比べず自分の人生にコミットすることができれば、自分自身を否定したり、人間関係に疲れにくくなります。

この本は、人と比べて苦しんでいる人の心を軽くする内容になっています。

\目を使いたくない方にオススメ!「耳で聴く本」/

自分の人生にコミットする方法  3選

どうしたら自分の人生にコミットできるの?

本書から、自分の人生にコミットする方法を3つご紹介します。

合わないと感じるものは受け入れない

「男(女)ならできて当たり前」や「みんながそう言っている」など、周りや世間の言うルールが、自分と合っていない、あるいは不快に感じられたら、その価値観や人とはっきりと距離を取りましょう。

著者はこうした、相手に自分の価値観を押し付けることを「ライオンオーバー」と言っています

ラインオーバーとは、「自分が責任を持って守るべき領域」を超えて、「他人が責任を持って守るべき領域」に踏み込むことを言います。

(自分の領域と他人の領域の話をこちらの記事でも取り上げています↓)

他人や世間のルールに合わせることを優先し、自分自身にウソをついていたら自分の人生に納得することはできません。

自分にとって不快に感じられる人間関係や価値観とは距離をとり、自分を喜ばせることに時間やエネルギーを使っていくようにしましょう。

「断る」ことに慣れていく

自分と合わないものと距離を取るために、断る」ことに慣れていきましょう。

「断るのは面倒」、「断るのは悪い気がする…」などと思っていては、いつまでたっても合わないものと付き合っていかなくてはいけません。

確かに断る作業はエネルギーが必要ですが、それを日頃から習慣にしていけばだんだんと苦ではなくなっていきます。

そのためにオススメは、まずは「小さなお断り」体験をすることです。

たとえば「飲み物がいる・いらない」などの些細ささいなことで自分がいらないと思ったものにはっきりお断りしてみましょう。

小さなことでも、相手の好意に感謝しつつもはっきり断ることができれば、断ることが怖くなくなっていきます。

もし相手が好意や親切心をかざしてぐいぐいとあなたの領域に踏み込んでくるというときは、「境界線に有刺鉄線を張り巡らし、しっかりと『塩対応』できるように努力しましょう」と著者は言っています。

自分の心の健康と平和を保つためには、合わない・不快と思ったものは堂々とブロックして良いのです。

ポンコツな自分を受け入れる

人から認めてもうらために人気の地位(お金、名誉、肩書き、家、車など)を手に入れようとしないようにしましょう。

地位財ばかりを求めていると、他人から評価されて初めて自分は価値があるという「他人頼みの幸せ」を追い求める負のサイクルに陥ってしまいます。

他人からの評価で自分自身の価値判断をするのではなく、ありのままの自分、「ポンコツなところもある自分」を認めてあげれば他人との比較から心が解放されていきます。

もちろん人間には承認欲求があるので、他人から評価されることも大切です。

なので著者は「地位財と非地位財(自由、健康、愛情など)は車の両輪みたいなもの。」と言っています。

ただ地位財で得られる幸福感は長くは続かないので、絶えず競争にさらされます。

そして「勝ち続けなければ維持できない価値や居場所は、とても高コストで疲れてしまう。」ので、それを理解してハマらないように注意しましょう。

【おまけ】時には人に悩みを相談しよう

自分一人でストレスを抱えきれなくなったときは、友達など第三者に話を聞いてもらいましょう。

もし安心して相談できる相手がいない場合は、カウンセラーなどに相談してみることも有りです。

【参考】本書で著者が紹介していたオンラインカウンセリング → 「cotree(コトリー)」

マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツやGoogleの元CEOエリック・シュミットなど世界的な企業の経営者は、誰もが相談相手としてコーチをつけ、そこに多くの費用を支払っている。

世間で有能とされている人たちですら、苦悩や課題を吐露し、相談できる第三者を必要としている。 

本書より

体の調子が悪くなったらかかりつけの病院に行くように、自分一人では心の健康が保てないと感じたらためらうことなく誰かに話を聞いてもらいましょう。

まとめ

心療内科医の鈴木裕介さんが書かれた「NOを言える人になる」を紹介しました。

自分の人生を生きるためには、まず合わないもの・不快なものにNOと言い、遠ざけることが大切と分かりました。

人との比較で悩むときは、「この価値観は自分に合ってる?」と問いかけて、他人からの評価、他人との競争に勝つことが目的になっていないかを確認するようして、余計な疲労を抱えないように気を付けましょう。

本書の内容をもっと知りたいと思った方は、ぜひ読んでみて下さいね。

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編集後記

「はじめに」の文を見て、これは読まなくては!と思いました。

SNSを開けば、オシャレな暮らし、輝かしい成功、充実した生活などなど、見ていると「この人たちと比べると、自分(の人生)ってすごくつまらないものじゃない・・・?」とどんどん自己否定する気持ちが沸いてきます。

なぜそんな風にしんどく思ってしまうのか、ずっと疑問に思っていました。

そんなときに本書を見かけて読んでみたわけですが、まさにその私の心理を突いた(前出の)文が書いてありました。

「他人の幸せそうな『物語』がSNSなどで流れてくるようになり、みんな自分の人生の物語を疑う機会が増えた。偶然目にしてしまった情報や、誰かのちょっとした一言をきっかけに、それまで全力でコミットできていた物語に、全くハマれなくなってしまうこともあるでしょう」

本書より

これを読んだとき、「飲み会で自分より先に酔っぱらった人を見たら、酔えなくなる現象と似ている!」と思いました(苦笑)

私の場合、自分のペースで楽しく飲んでいたのに、横を見たらすでに出来上がった人がいて、それを見てしまうと急に酔えなくなります。

いつでも、だれといても自分の人生に酔える(ハマれる)人になれたら、らくだし楽しいだろうなと思います。

でもそれができないタイプなら、せめて酔うのを邪魔するものとは距離をとることが大切ですね。

でもなんやかんや見てしまうSNS・・・。恐ろしい(苦笑)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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