【読書日記】アランの幸福論

本紹介
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こんにちは、管理人のみしぇるです。

今回は世界の三大幸福論の1つ「アランの幸福論」齋藤慎子さん訳(2017年著)を紹介します。

どうしたら幸せになれるの?

幸福ってなんだろう?

ネットニュースなどで世界の幸福度ランキングについて聞いたことはありませんか?

 2022年3月20日にも「世界幸福度ランキング2022」が発表されたんですが、日本は54位でした。

ちなみに、1位はフィンランド、2位はデンマーク、3位はアイスランドで、アメリカは16位でした。

ここでは幸福度ランキングにおける客観的な評価軸は横に置いておいて、日本に暮らしていてたしかに体感として「幸福を感じにくいな~」と思ったことはありませんか?

私も「おしゃれじゃないと恥ずかしい」「〇〇できないと恥ずかしい」「正解じゃないと恥ずかしい」など人目や他人からの評価を気にして、気づけば自分にダメだししてしまうので、幸福を感じにくいです。

ではどうすれば幸福感を感じられるようになるのでしょうか?

この記事はこんな人に向いています。

・幸せになりたいと思っている
・幸福度が低いと感じている
・アランの幸福論がどんなものか知りたい

では早速みていきましょう。

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幸福感を手に入れる具体的な方法  6選

幸福感を手に入れる方法なんてあるの?

本書から幸福感を手に入れる具体的な方法を6つご紹介します。

感情で動かない、判断しない

アランは怒りで我をわすれている人も、咳が出るにまかせている人も、たいして変わりはない。いずれの場合も、言ってみればどうしようもなくなって、思考が感情の言うなりになってしまっているのである。」と言っています。

そして、感情が問題を悪化させるから、正しい所作(=理性を持ってコントロールされた身体の動き)を身につけるように努力しよう、と言うのです。

私たちが幸福になるのを邪魔するものの一つに、怒りや不安などの感情があります。

たとえば「なんでこんな目に合わなくてはいけないんだ!」といった怒りの感情が沸いた時に、とっさに言い返したり、行動を起こして何か得をしたことはありますか。

むしろ「あんなこと言わなければ良かった・・・」「あんなことやらなければ良かった・・・」とのちに自己嫌悪することがほとんどではないでしょうか。

怒りや不安の感情に身を任せるのを当たり前にしていると、いつまでたっても幸せになることは難しいのです。

幸せになると誓う

アランは「不運になることは難しくない。難しいのは幸せになることである。だからと言って、それはあなたが努力しない理由にはならない。その逆である。やりがいのあることはなんでも難しいのだ。」と言っています。

またアランはこうも言っています。

「『悲しくなるような考えは、すべて間違った考えである』と思いなさい。こうして用心をすることは不可欠だ。」

人は意識しなければ幸福を感じることはできず、気を付けなければすぐに不幸や悲しい気持ちになってしまうのです。

笑顔でいる・幸福を演じる

アランは「仕方なく愛想笑いを浮かべて丁寧にあいさつをする礼儀正しさのおかげで、すべてが変わることはよくある。生理学者はその訳を百も承知している。笑顔はあくびとおなじように体の奥深くまで広がって、のど、肺、心臓というふうに次々と緊張を緩めていうのである。と言っています。

そして、優しさ、親切、幸せを演じることは、不機嫌の撃退にかなり効き目があり、腹痛にさえ効く。と言っています。

笑顔やいい機嫌を演じることは、人のためにするだけのものでなく、不幸になる自分から身を守る方法でもあるのです。

↓行動から気持ちを変えることの大切さをこちらの記事でも紹介しています。↓

思いつめるより、無頓着でいる。

アランは幸せの秘訣のひとつは、自分の不機嫌を気に留めないことだ。自分の失敗や後悔、反省から出てくるいっさいの苦悩を自分と切り離して考えるのだ。『この怒りも時が来れば消えてなくなるものだ』と言おう。子どもが泣き止むのと同じで、怒りもすぐに消えてなくなる。」

他にも自分についてあれこれ考えても、なんの役にも立たなければ、危ない綱渡りでしかない。自身を問い詰めても、出てくる答えはきまって納得のいかないものばかり。退屈、悲しみ、心配、いらだちなどは、考えても堂々巡りにしかならないというのに。」

不幸や不機嫌を意識して遠ざけるようにすることが幸福になるための一つの方法なのです。

ありのままを求める

アランは人間関係についてこう言っています。

人と人との関わりにおいて、お互いから期待できる、ただ一つの手助け ー それは、相手の存在を認めて、その人が本当にその人自身であることだけを求めることである。人をありのままに受け入れることは大したことではない。結局、どうしてもそうしないわけにはいかなくなる。むしろ、相手にありのままでいて欲しいと祈ること、これこそ正真正銘の愛なのである。」

人ははじめて会う人に対してポジティブな見方をするバイアスを持っています。(パーソン・ポジティビティ・バイアス)

自分にとって優しい、都合がいい、気が合う人などの期待をするのではなく、そういう期待あるいは偏見などをできるだけ無くし、最初から相手のそのままを受け入れることを意識しましょう。

人間関係で一番大切なことは、ウソがなく、お互いが気楽に付き合えることだと考えると、まずは相手のありのままの様子を知ることを意識するようにしましょう。

その方が、裏切られた!とか、思っていた人と違った!という勝手な勘違いからショックを受けることがなくなります。

自ら幸せであることが最大の貢献

アランは「自分を愛してくれる人たちのためにできるいちばん良いことは、自分自身が幸せになること」と言っています。

誰かを幸せにするために頑張ることも良いことですが、みんなにとって一番良いことは「まず自分が幸せである」ことなのです。

そのために怒りや不安などの不幸せな気持ちに囚われるのではなく、振る舞いを変えて自分の機嫌を良いものにし、積極的に幸福になる努力をすることが大切なのです。

↓良い機嫌でいることの大切さをこちらの記事でも取り上げています↓

まとめ

「アランの幸福論」齋藤慎子さん訳を紹介しました。

アランは幸せになるのは難しいことだけど、とにかく形(動き)から入り体の状態を変えてあげると幸せな気持ちを持てるよ!と言っていました。

小難しい話はなく、詩のようなボリュームで1ページ1テーマで書かれているのでとても読みやすいです。

幸福になりたいな~と思われる方、ぜひ読んでみて下さい。

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編集後記

読みやすい!取り入れやすい!

「幸福論」と言えば椎名林檎しか知らなかった私でしたが、とある本で世界には三大幸福論が存在することを知りました。

その最初に読んだのが、「アランの幸福論」です。

いきなり本書を手に取ったわけではなく、始めに「読破できない難解な本がわかる本」でその概要を読みました。

その中で「機嫌の悪い人には椅子をさしだしてあげなさい。きっと立ちっぱなしだったから機嫌が悪いんだよ」ということをアランは言っていると書かれていて、「なにそれ、おもしろい(笑)!」と思い、自分でも読んでみようと思ったわけです。

「感情はただの身体現象の結果だ!」と言ってしまうアランの幸福論は、すごく強引で、でもとても面白いなと思いました。

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