【読書日記】苦しかったときの話をしようか

本紹介
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こんにちは、管理人のみしぇるです。

今回はマーケターの森岡毅さんが書かれた「苦しかったときの話をしようか」(2019年著)を紹介します。

今の仕事が合っていない気がする・・・

面接で自分の売り込み方が分からない

がんばって就職活動したのに、なんだか思っていた仕事と違う…。

面接で自分を売り込みたいけど、何を話して良いのか分からない…。

私はこの本に出会うまで、仕事選びや面接の受け答えについてアラフォー専業主婦の自分には関係ないと思っていました。

この本を読むきっかけになったのは、日本テレビの「日曜日の初耳学」で森岡さんのインタビューを観たことでした。

実績のある優秀なマーケターなのに、偉ぶることなく、自分の考えや経験を分かりやすく話す姿にとても好感を持ちました。

そしてその時の内容が、まさに私の「本能にぶっ刺さ」りました!(←森岡さん風の言い回しです笑)

経営危機に陥っていたUSJを立て直したマーケター森岡さんとはどんな人物なのか。

仕事や就職活動と向き合うとはどういうことなのか。

この記事はこんな人に向いています。

・マーケター・森岡毅さんに興味がある人
・仕事や就職活動で悩みがある人
・行動できなくて悩んでいる人

では早速見ていきましょう。

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目次紹介

  • はじめに 残酷な世界の「希望」とは何か?
  • 第一章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
  • 第二章 学校では教えてくれない世界の秘密
  • 第三章 自分の強みをどう知るか
  • 第四章 自分をマーケティングせよ!
  • 第五章 苦しかったときの話をしようか
  • 第六章 自分の「弱さ」とどう向き合うのか?
  • おわりに あなたはもっと高く飛べる!

この本のメインテーマ

この本を通して著者が最も伝えたいこと。

それは「残酷(あるいは不平等)な世界で、自分にとって良い仕事(職種)を見つけて勝ち取るための心がまえを知ってほしい」ということです。

この本は、森岡さんが就職活動を控えたご自身の娘さんに向けて書かれたものを書籍化したものです。

自分が生きていくうえで大事にしたい「宝物」の見つけ方や、そもそも就職活動を取り巻く世界の仕組みがどうなっているか、そして就職活動で戦うための武器となる自分の強みの見つけ方、売り込み方が書かれています。

私がこの本で最も心に残ったのは、後半に書かれている森岡さんの苦しかった仕事のエピソードです

最強のマーケターと言われる森岡さんが、仕事で苦しんだ時どう考え、どうやって乗り越えたか。

この本は社会人になる前の学生だけでなく、すでに働く大人にとっても勇気をもらえる内容になっています。

\目を使いたくない方にオススメ!「耳で聴く本」/

仕事だけじゃない!人生に役立つ考え方 3選

就職活動の本なのに、人生に役立つってどういうこと?

多くの人にとって、就職活動は人生初めてテストなどの「平等な基準」以外で社会から選ばれる、厳しい活動になります。

就職氷河期時代(1999年~2005年卒)、とても優秀な大学の生徒さんが、就職活動がうまくいかず自殺するというニュースもありました。

氷河期時代と今では、選考方法や環境は当然変化していますが、いつの時代も自分に合う会社(仕事)を選ぶこと、選ばれることは簡単ではありません。

ただ、そのために考えなくてはならない心がまえは、実は今も昔も同じで、人生をよりよく生きるために持っておくべき心がまえと同じだったのです。

自分の軸を見つける

就職活動においても、生きるにおいても、自分自身がどんな人間か分かっていないとどこに向かって進んでいけばよいか分かりません。

自分は何が好きで、どんなことを大切にしていて、どんな特徴やクセがあるのか。

これらをきちんと分かっている人は、多くはいないでしょう。

なぜなら人は人と比較せず、自分をあるがままみる、ということがなかなかできないからです。

そもそも私たちは、「家庭でも学校でも会社でも自分以外の誰かと比べられてばかり。悲劇的なのは誰よりも自分自身が他人と比べてばかり」(本文引用)います。

「他人との相対比較ばかり強調される人生で、それが自分の中でもクセになっていて、優越感や劣等感をガソリンに生きていくことが次第に当たり前になってしまう。その結果、自分の中にある『宝物』が見えなくなって」(本文引用)しまうのです。

自分の軸を見つけるには、自分の特徴を知ろう

ではそんな状態から抜け出して、自分の軸(宝物)を見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。

それは、人と比較して自分の良いところ悪いところを見つけるのではなく、まずは今の自分を作り上げてきたクセや特徴、価値観などを何の否定や評価をすることなく挙げてみましょう。

そしてその中から、今の自分を肯定した場合、その自分を作った特徴や価値観を見つけます。

それがあなたの「宝物(軸、強み)」だと森岡さんは言っています。

でも、なかなか長所と言える特徴が見つからない!

たしかに、人と比較しないとしても肯定的に思える特徴がすぐ見つからないこともありますよね。

たとえば特徴として「空気が読めない」というものがあったとします。

この言い方だと欠点だと思われそうですが、言い方や場面を変えたら「場に流されず自己主張がしっかりできる」とも言えますよね。

「そんなの屁理屈だ!」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

なぜなら世の中では、そんな自分の特徴やクセが必要とされる場面があったりするからです。

なので、欠点だと思っているような特徴もまずは気楽に挙げてみましょう。

他人との比較ではない、自分の中だけで見つける自分の特徴や価値観を見つけよう!

人間が弱くなる場面を知っておく

あなたは、人はどういうときに最も苦しいのか知っていますか?

「人が最も苦しいのは、自己評価が低くなっているとき、自分自身で存在価値を疑う状況に追い込まれたときだ。」と森岡さんは言っています。

森岡さんは新卒時に優秀な人が大勢いる会社に就職しました。

その会社で、「自分は全然できない人間だ」と思い知らされるような状況を体験しツライ思いをしたそうです。

でもそれは森岡さんだけでなく、「少なくない数の新人が「できない自分」を乗り越えられずに潰れていった、会社に出て来られなくなった、心を病んだ、何らかの理由をつけて退職していった」(本文引用)のです。

ここで森岡さんは気づきます。

「(退職していった)大半の原因は、「できない自分」との向き合い方が分からなかったから」だと。

「できない自分」OK!の精神を持つ

「それまでの人生でそれなりにできていた自分が、新しい集団の中では一番できない人間になる」(本文引用)なんて、だれも想像しないでしょうし、したくないものです。

しかし、社会人(や新しい集団)デビューをするということは、そういうことが高い確率で起こります。

「自分は、いつでもどこでもうまくやれるはずだ!」というのを当たり前に思っている人は、そうでない状況になったとき、潰れてしまう可能性が高くなります。

なので、「最初から肩の力を抜いて、最後尾からスタートする自分をあらかじめイメージして受け入れておくべきだ」と森岡さんは言っています。

でも、なんだか負け惜しみみたいじゃない?

人との勝ち負けが気になる人はそう思うかもしれません。

でも、まずなによりやるべきは、自分を潰さないこと

そのうえで、「今日の自分は何をどう学んで昨日より賢くなったのか、その1点を問える自分であればいい。」と森岡さんは言っています。

「できない自分」ではなく「成長する自分」として自分自身を認め」れば、心を壊すことなくまた成長もしていけるのです。

ちなみに森岡さんは、最初の上司が「24時間働けますか」タイプのバリバリ働く上司だったため、それが当たり前だと思い込み、ほぼ休みなく働き続けました。

そしてその結果心身に異常をきたしました。

このままではいけないと思った森岡さんは「できない自分」を受け入れ、「こんな働き方はできない!」と上司に訴えたそうです。

そしてその後、自分のスタイルで働き、どんどん結果を出していきました。

実はこの時の上司の方は、バリバリ働くことを森岡さんに強制していたわけではありませんでした。

自分はそういうタイプだっただけで、森岡さんの訴えを聞いて「みんなそれぞれやり方は違うからね!」と言ってすんなりOKしてくれたそうです。

空気を読みすぎたり、「できる自分」にこだわってはいけない良い例ですね。

弱い自分、できない自分をはじめからOKにしておく

不正解以外はすべて正解!

新しいことを始めるとき、仕事や会社を選ぶとき、「最高にして完璧な答え」を出そうとしていませんか。

あるいは、正解は一つしかないと思っていませんか

確かに自分にとって好ましい・欲しい答えだけがいつも叶えば良いですが、そんなことばかりではありませんよね。

もし正解が一つしかないと思っていると、私たちはなかなか動きだすこともできないですし、叶わなかったときに絶望するしかありません。

発想の転換で、「不正解以外は正解」としておけばチャレンジしやすく、また立ちあがることもラクになります。

不正解をさけるには自分の軸を知っておく

じゃあ不正解をひかないようにするにどうしたらいいの?

会社選びに関して不正解をつかむ原因は「自己分析不足に起因している」と森岡さんは言っています。

自分の「宝物(軸)」に反して、「内定を取るために別人格を演じるのは不幸の始まり」(本文引用)です。

なぜなら「宝物」を捨ててしまって入った会社では、ツライ仕事はがんばれないからです。

(仕事は好きなものであっても、ツライことや大変なことのほうが多いものです。)

たった一つの不正解をひかないために、自分のことを知ろう

まとめ

今話題の森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」を紹介しました。

森岡さんが凄腕のマーケターと言われるようになるまでに、いろいろな苦労や体験があり、その経験の中から人生で使える考え方を取り上げました。

就職活動以外でも、人生で何か悩みに苦しんでいるとき、上の3つをぜひ参考にしてみてください。

この本は、森岡さんだけでなくマーケターに興味がある人にもオススメです。

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編集後記

管理人
管理人

哲学書のような深み!

この本を読んでから、自分がどんな人間かちゃんと知ろうと思いました

何が好きで、何が嫌いか。

何に時間やお金を使いたくて、何に使いたくないか。

どんな価値観をもっていて、なにが大切なのか、などなど…。

恥ずかしながら、私は就活時代にあまり自己分析をしませんでした。

理由は単純で、自己肯定感が低かったので自己分析をするとただ「自分いじめ」みたいなことしかできなくなってしまったからです。うううう(泣)

ひたすら自分をいじめるツライ作業…。

「こんなのムリー!」と苦しくなった私は公務員試験に逃げてしまいました。

(ちなみに公務試験も失敗しました(涙))

森岡さんの本を読んでやっと、自己分析のやり方を間違えていたのだと気が付きました(苦笑)

ぜひ今からの就活生は正しい自己分析をやってもらって、悔いのない会社選びあるいは仕事選びをやってほしいと思います!

自分がどんな人間か知ることは、自分を大切にできるようになることです。

その結果周りの人も尊重できたり、幸せにすることができるようになると思うので、すべての世代の人が取り組んだらステキだなと思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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