こんにちは、管理人のみしぇるです。
今回はファミリーケアセラピスト兼コンシャスペアレンティングコーチのたかもりくみこさんが書かれた「男の子を大きく伸ばす方法 ダメにしない秘訣」(2021年著)を紹介します。

男の子の子育て、これでいいのかしら?

子育てで失敗しない方法ってあるの?
母親が男の子を育てる上で気にしていることは、どんなことがあるでしょうか。
私は自分が専業主婦だからだと思いますが、家族をちゃんと養えるようにしっかり稼げる子に育てなくては!と無意識に思っていました。(そもそも結婚するかも分からないのに・・・)
どうやら多くの男の子の母親は、女の子を育てるのとは違うプレッシャーや責任感のようなものを無意識に持ってしまうようです。
では男の子の子育てでどんなことに気を付けるとよいのでしょうか?
この記事はこんな人に向いています。
・母親で息子の子育てに悩みがある
・子育て中である
・子育てに自分の人生を捧げている
では早速見ていきましょう。
家の近くの図書館にあるかチェック!
→ カーリル
目次紹介
- 序章 男の子の育て方に悩むあなたに
- 第1章 男の子の子育てが難しい7つの理由
- 第2章 男の子を伸ばす前に知っておきたいこと
- 第3章 男の子を伸ばす母親の8つの秘訣
- 第4章 男の子を伸ばし、家族で幸せになる
- 付録1 心の声を聞き逃しやすい言葉・ふるまいインデックス
- 付録2 子ども語録
\目を使いたくない方にオススメ!「耳で聴く本」/
息子も母親も幸せにする!子育てのアイデア 5選

男の子を育てることで大事なことってなに?
本書から、男の子の子育てで大切にしたい考え方を5つご紹介します。
子どもに理想を求めない

筆者は子育てにおいて、「普通でいい」と言いながらもその普通の意味は曖昧で、結局「男の子が社会で活躍していくためには、いろんなことを複合的に期待されがち。頭がよくて、やさしくて、強くて、面白い・強いだけではダメ、賢いだけでも、明るいだけでもダメ。スペックやスキルをいろいろ備えていなければいけないと思うと、親はつい肩に力が入り、プレッシャーを感じ」ると指摘します。
そして、こうした理想を持つことはやめましょうと筆者は言います。
なぜなら、「『ちゃんとしなくては』『周りに迷惑をかけないようにしなくては』という責任感、『あるべき姿』への期待と現状のギャップに(母親も息子も)苦し」むことになるからです。
とにかく親の理想は手放して、子どもの『そのまま』をよく観てみましょう。
そして子ども自身を面白がってあげましょう。
子どもを純粋に愛し育てたいと思っていたはずなのに、気づけば親子とも心身を疲弊する日常を送っている。
そうした先にある未来は目指したものと違ってしまうかもしれないので、注意しましょう。
子どもに「良い」ことをだけを与える!と頑張らない

筆者は「子どもの育つ環境をできるだけ良くしようと、『良いこと』『正しいこと』で満たし始めると、『悪いこと』や、ちょっとでも『間違っていること』がどんどん嫌になり、許せなくなる。そんなことはありませんか?」と問いかけます。
ここで問題になるのは、「批判的になりすぎる」「ジャッジしすぎる」ことです。
例えば「『良いもの』以外を与えている人に批判的になったり、嫌いになったり、食べ物が気になり、テレビや動画が過度に気になり、人工的なもの、エコじゃないことが気になり、人の考え方もいちいち気になる。」などです。
なんでも良いか・悪いか、正しいか・間違っているかをきちんとしようとすると、その厳しい空気が子どもに伝わります。
そういう判断を日常的に目の当たりにすると、子どもは自分の考えを素直に持つことが難しくなります。
なぜなら、自分なりの考えを持つよりも先に「自分は良い子なのか」「正しいか」を考えるようになってしまうからです。
子どもに良かれと思って『良い』こと、『正しい』ことを求めるは悪いことではないですが、なんでもかんでも厳しくジャッジするようになっていたら注意が必要です。
ジャッジーフリーな姿勢を自分にも子どもに取り入れるようにし、「ありのまま」の自分や子どもを受け入れましょう。
子ども以上に張り切らない

筆者は親子関係において「元気で、前向き、積極的でエネルギーあふれる親」は注意が必要と言っています。
理由は子どもがそんな親(「私は頑張っている」「ちゃんとやっている」など)の無言の「圧」を感じて、親にやる気や前向きなエネルギーを奪われてしまうからです。
これは親子関係だけでなく、どんな人間関係でも当てはまることです。
同じ熱量同士で盛り上がっていくというのは、対等な関係でかつ同じ考えを持つ人間同士です。
でも親子関係では、完璧に対等というのは難しく、また同じ考えを持っているかといえばそうでないことがほとんどでしょう。
子どものやる気が感じられない、覇気が感じられないと思ったら、親の自分が子どもよりも子どもの行事(学校や習い事、友達関係や生活態度など)にやる気になっていないか確認してみましょう。
子どものことを子どもよりも鼻息荒く関わってしまうのは、子どもの挑戦、努力、学び、やる気を奪ってしまうので、注意が必要です。
子どもに自分の隠れた願望を押し付けない

親に関わらず、人間は誰でも人に言える願望と、人には言いたくない、あるいは無意識に持っている願望があります。
ここでいう、人には言たいくない、無意識に持っている願望の正体、それは『承認欲求』です。
親が子育てに一生懸命になってしまう理由の一つに、「子どもが評価されることで、自分も評価されたい、自分の正しさを証明したい」という無意識の願望があると筆者は言います。
そんな意識はしていないと思う人も多いと思いますが、子どもの成績が悪い、あるいは言うことをきかないなどで恥ずかしくなったり、腹が立ったり、悲しくなったりするのは、自分が世間からどう思われるかを本能的に気にしてしまうからです。
(躾や教育はしている前提で)子どもの成績や態度が良かろうと悪かろうと、それは子ども自身のことで自分の評価とは関係ありません。
もし何も知らない周りが勝手なことを言ってきたときは、何も気にせず無視しましょう。
自分の承認欲求を満たすために子どもを追い立てることがないよう、自分の感情と向き合うことが大切です。
※注意 子どもの態度が周りに迷惑をかけている状態の時は、周りの人の意見を無視してはいけません。
自分自身を大切にする

筆者は「できない自分もネガティブな自分も、どんな自分もOKであり、ジャッジしないこと。自分を責めずに抱きしめてあげること」が子どものためにも、親自身のためにも大切だと言います。
「できる親子」「勝てる親子」「正しい親子」「良い親子」を求めるだけだと、常に比較・競争の中にいることになります。
現代はすぐに人とつながることができ便利ですが、その反面、比較・競争が苛烈になりました。
そんな現代で心身を健康に保ちながら子育てをするためには、比較・競争の中にいる自分の順位やレベルを気にするのではなく、比較・競争とは関係ない、ただ存在するだけの自分を受け容れることが大切なのです。
比較・競争には終わりがありません。
でも自分と子どもができること、やりたいことには限界があります。
限界のある自分と子どもを、追い詰めることがないようにしましょう。
まとめ

ファミリーケアセラピスト兼コンシャスペアレンティングコーチのたかもりくみこさんが書かれた「男の子を大きく伸ばす方法 ダメにしない秘訣」(2021年著)を紹介しました。
なんとなく分かっていたことだけど、気づかないようにしていた心の部分をズバズバ言い当てられてドキッとすることがたくさんある育児書でした。
表面的ではなく、子どものこと、子育てのこと、自分のことを考える良いきっかけになるので、気になった方はぜひ読んでみて下さい。
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編集後記

息子に良い子育てできてる?
女きょうだいで育った私には、息子の子育ては未知だらけです。
そんなわけで、男の子の育児書を読んでおこうと思い、手に取ったのが本書でした。
大人だからこそ気づかなかった(気にしないでいた)人間の本心をズバリ言い当て、良い意味で心をえぐられました!
うすうす気づいていましたが、私が子どもにイライラしてしまうのは、周りから自分がどう思われるか心配になる時が多かったように思います。
・・・もちろんそれ以外にもありますが。
いままで子どもにたくさん理不尽なことを強いてきたと思うので、今気が付けて良かったです!
今後に活かしたいと思いました。
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